元U21サッカー日本代表、シリコンバレー現役エンジニア、受講生2万人超えのUdemy講師、著作を多数持つ投資家などなど。
酒井潤さんといえば、エンジニア業界のトップランナーとして、多くのエンジニアが憧れる存在。
そんな酒井さんに「これからを生きるエンジニアには何が必要か?」と聞くと、「戦略的に考えること、そして視野を広く持つことが重要だ」と力強く話されました。
今回は、酒井さんを招いて開催したトークイベントの模様をお届けします!
100名を超えるエンジニアと、キャリアについて語る
2019年8月6日19時、TECH PLAY SHIBUYA。
「【Hedge#7】Udemy講師の酒井潤氏登壇!シリコンバレーエンジニアと語るエンジニアキャリア論」と題して、シリコンバレーから一時帰国されていた酒井さんと、株式会社UZUZのCTOともねさん、弊社CTO金子の3名でパネルディスカッションを行いました。
話の中心は、「技術の未来」そして「エンジニアのキャリア」。
中でも印象的だったのは、酒井さんが「スキルはもちろん重要だが、それを学ぼうとする熱意や、学ぶ環境を整えることの方が大切」と語ったこと。
例えば、学ぶ環境という点でいうと、「シリコンバレーには世界中からトップクラスのエンジニアが集まるため、最先端の技術や良いコードの書き方などを現場に即して学ぶことができる。これは日本では経験できないことだ」とのこと。
また、気になる収入面でも面白い話がありました。
「例えば、日本の会社がソフトウェアを作って1000万円売れたとする。600万円がエンジニアの給料になって、400万円が会社の利益だ。しかし、シリコンバレーの場合、世界中が市場になるため1億円売れる。3000万円のエンジニアを2人雇っても、4000万円の利益が出る。2人で開発しているから、1人の負担も少ない。これが、時間的にも、金銭的にも、シリコンバレーのエンジニアが余裕を持って働ける理由の一つだ」
表にまとめると、↓のような感じ。
日本 | シリコンバレー | |
---|---|---|
あるソフトウェアの売上 | 1000万円 | 1億円 |
エンジニア年収 | 600万円 | 3000万円 |
開発人数 | 1人 | 2人 |
利益 | 400万円 (=1000万円-600万円×1人) |
4000万円 (=1億円-3000万円×2人) |
仕事量 | 1人で全部やる →残業増える |
2人で分担できるから楽 →早く帰社できる |
日本のエンジニアに必要なこと「戦略的にキャリアを考える」
酒井さんが強調していたのは、「シリコンバレーでは、エンジニアは皆戦略的にキャリアを考えている」という点。
「私の席の隣のエジプト人は、2年働いたらエジプトで一生裕福に暮らせるだけの収入が得られる。そのために頑張っている。実際、もう宮殿みたいな家を持っている」 「いきなりシリコンバレーは難しくても、シンガポールやオーストラリアで技術的にも英語的にも経験を積んでから挑戦すればいい」
(写真)弊社CTOも、パネルディスカッションにパネラーとして登壇!
酒井さんの話を聞くと、ただ漠然とエンジニアとして生きるのではなく、目標設定と、その達成に向けた手段をしっかり考えることの重要性を感じました。 ハワイで起業し、シリコンバレーで14年働いている経験から語られる言葉には、強い説得力がありましたね…。
大盛り上がりの懇親会
(写真)懇親会の乾杯の音頭はやっぱりこの人、Hedgehogs小川さん
懇親会の酒井さんは超人気者状態(笑)
酒井さんの周りには何重にも人だかりができて、小一時間ずっと質問大会が行われていました。
この光景を見れただけで、主催者としては報われる思いです。
(´-`).。oO
ありがたいことに、本当に多くの方から満足の声をいただきました!
しかし、誰よりも学びを得られたのは、実は今回のイベントを主催させてもらった私だと思います(笑)
GWにサンフランシスコで酒井さんとお会いし、やり取りを重ね、イベントではMCを務め、さらには酒井さんにオフィスへお越しいただき、実際に自分のコードを見てもらい、フィードバックをいただき、イベント後には二次会でさらなる裏話を伺うことができました。
今、コードを描きたくて仕方がありません!
酒井さんには感謝してもしきれないです。
またぜひ、一緒にイベントをさせてください!!!
筆:シゲ